オナ禁は一日にしてならず

オナニーで人生を破滅させた男が失われた全てを取り戻す為、起死回生を図った魂の記録

【第2章】 中二病全開編

(前回の続き)

 

「どないしたん!?

 学校で何があったん!?」

 

そう言われるのが

学校から帰宅後の日課になりました。

 

母親がそう言うのも無理はありません。

僕の制服の上着の背中には

無数の靴の足跡がついて、

いつもボロボロになっていたからです。

 

僕は力なく

「別に・・何でもない」

と答えるのがやっとでした。

  

人生であまり思い出したくない事ですが、

”オナニー”で廃人状態になってからの僕は

学校で毎日のようにいじめられていました。

 

無視、陰口、嫌がらせは当たり前の事

殴る蹴るの暴力は

事あるごとに繰り返されました。

 

周りの人間も黙って

見て見ぬふりを決め込んでいる者もいれば、

ここぞとばかりに

イキって暴力を振るってくる奴もいました。

 

親にも先生にも何も言えず、

誰も相談する相手がいなかった

僕の中学校時代は毎日が地獄でした。

 

家に帰ってから

部屋で仰向けになり、

真っ暗な天井をじっと見つめながら

とりとめもない事をずっと考えていました。

 

 「もう生きていくのが嫌だ。

 

 どうやったら楽になれるんだろう」

 

 と。

 

1.こんなはずじゃなかった

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 小学校の時は友達が沢山いて、

朝から夜まで遊び回って

毎日がとてもとても楽しかった。

 

絵や漫画を描いて

友達と見せ合いし、お互いの

絵の上手さに一喜一憂したり・・

 

家に買ったばかりのゲームを

持ち込んで一日中対戦した事もありました。

 

春は皆で花見に行って、

夏はプールや夏祭りに行ったり、

秋は遠足で紅葉狩りをして、

冬は雪合戦したり、初詣に行ったり・・・

 

中学に入っても

ずっとこんな楽しい日々が続いて行くと思っていました。

 

それなのに、

 

 

 

何故だ

 

 

 

 

何故だ

 

 

 

 

何故だ・・・

 

 

 

 

どうしてこうなった?

 

 

考えても考えても答えは出てきません。

 

 

やがて、

 

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  精子工場が全力でフル稼働し始めました。

 

 

 2.やめられない止まらない、

  〇っぱえびせん状態になったオナ猿f:id:cw-sikoru:20181129120910j:plain

 昭和の時代によくTVで流れていたCMで、

30代以上の方達はほぼ全員一度は見たことがあるはずです。

 

それはさておき、

”オナニー依存症”の特徴の一つに

「仕事や勉強など、嫌なことから逃れる為に

オナニーに走る傾向がある」という物があります。

 

僕は”オナニー依存症”の特徴に

ドハマりする項目が山ほどありました。

 

学校で繰り返されるいじめ

 

全くモテない現実

 

何も変われない自分

 

 その全てから目を背け、

現実世界で満たされない欲求を

”オナニー”にぶつけてずっと逃げていました。

 

そんなとち狂ったオナ猿もやがて高校生になりました。

 

しかし長年に渡って繰り返された”オナニー”は

彼の精神に”ある異常”をきたしていたのです。

 

 

中学校時代で散々いじめにあった僕は

人間不信になり、超ネガティブ思考の果てに

 

「どうせ俺は誰からも好かれない人間なんだ。

 だったら俺から世間に背を向けてやる!!」

 

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 世の中の人間なんて

  どいつもこいつも

   全員クソばっかりだ!!!」

  

と、中二病全開で完全に開き直っていました。

 

冗談抜きで目につくもの全てが敵”に見えたのです。

 

授業をサボり、先生に反抗しまくり、

気に入らない事があれば机や椅子を蹴り飛ばした挙げ句、

口を開けば人の悪口、皮肉や不平不満しか口にせず、

何とか歩みよろうと手を差し伸べてくれた人間にまで

 

「は?何なの??

俺、お前と仲良くするつもりねーから」

 

と、面と向かって堂々と吐き捨てていました。

 

それに比例する様にオナニー回数も

アホみたいに増えました。

 

当時僕はJK物のAVが何よりも好きで

周りに本物のJKがいる事で

常に下半身は勃起しまくり状態でした。

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 「ゼハハハハハッ!

  オカズだらけじゃねえか!

  こいつぁたまんねえな!!」

 

オナ猿にとって高校はある意味”パラダイス”です(笑)。

 

中学時代とは比較にならないほど

”気持ち悪いオーラ”を放ちながら

 

「あいついいケツしてるな!

 触りまくりてーわ!!」

 

とか

 

「あいつ乳でけー!!!」

 

とか

 

「ヤバっ!!今パンツ見えた!!!

 もっと見せろや!!!」

 

とか考えながら一日中女子を

エロ目線でなめ回すように見て、帰宅後にそれを脳内再生して

思う存分抜きまくっていました。

 

 

”超ド級のクズ”でした。

 

 

酷い、今思い出しても酷すぎる。

 

誰かに〇されても文句は言えなかったでしょうね。

 

 

 3.変態性欲の暴走の果てに 

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 人に疎まれ、迷惑をかけまくって

とことん嫌われたオナ猿に

手を差し伸べてくれる人間は

もう誰もいませんでした。

 

親や先生も

最初は何とかしてあげようと

フォローしたり、かばってくれたりしていましたが、

いつからか、もう何も言わなくなっていました。

 

目の前の問題児をどう扱っていいか分からず、

途方に暮れている様でした。

 

その後、大学受験に失敗し、

就職もせず

家に引きこもってゲームとオナニーに

明け暮れる日々。

 

朝起きて1発

 

昼に1発

 

寝る前に1発

 

家族が寝静まった深夜の時間は

"オナニーのボーナスタイム"と称して連続発射。

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何年にも渡って毎日それだけ抜きまくっていた為、

オナニーの害はもはや深刻なレベルに達していました。

 

 

暴飲暴食を重ねて

体重は90kgを超え、

フケだらけの髪は伸び放題でパサパサになり、

10代で頭頂部がハゲかかっていました。

 

風呂に入っているにも関わらず体臭が異常に臭く、

同じ部屋にいた母親から「酸っぱい匂いがする」

何度も言われました。

 

腫れぼったく垂れ下がった目は生気を失っており、

たるんだ肌は”G”のようにテカリまくっていました。

 

精神面の悪影響も既に

”人格が変わった”と言われる位になっていました。

 

会う人には結構な確率で

 

「生きてる?元気?お前大丈夫?」

 

「生きてて楽しい?」

 

と言われて、答えるのも面倒くさかったので

 

(そんなこと俺が聞きてーわ)

 

と思いながらふて腐れていました。

 

常に無気力で何もやる気が起きず、

自分が何をしたいのか、何の為に生きているのかすらも

全く分からなくなっていました。

 

4.「人生には

  モテ期が3回あるそうです。」

          ないわボケ!!!

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 ちょうどその頃、世間では

恋愛至上主義

絶対的な権利を持っているんじゃないかと言うくらい

 

ファッション誌を見れば恋愛特集。

 

TVをつければ恋愛ドキュメンタリー番組のオンパレード。

 

音楽を聴けば愛や恋だと、

穿った見方をすれば

 

世間が総力を挙げて

非モテを煽りまくっていました。

 

僕はろくな学生時代を送って来なかったので

TVでこれらの番組が流れるのがもの凄く嫌で、

すぐに目を背けていました。

 

特に当時やっていた

金八先生

「LIFE」 

北乃きいさんと福田沙紀さんが

 主演していたドラマだったと思います。)

 

の作中でえげつない、いじめのシーンが流れた時は

当時のトラウマが蘇って気分が悪くなった為、

 

「消せ!!!」

 

と家族に怒鳴り散らしていました。

 

”オナニー”の影響で

劣等感とネガティブ思考の塊だった僕も

変なプライドだけは異常に高かったので、

高校生以上になれば

周りの人間と同じように自然と彼女ができるだろうと

高をくくっていました。

 

しかし、完全に女子をオナペットとしか見ていなかった

キモオタオナ猿に当然彼女等できるはずもなく、

ただ時間だけが無常に流れて

今日に至った訳です。

 

何故だ?

一体、俺の何がいけないんだ?

 

ネタじゃありませんよ?

 

本当にそう思っていたんです。

 

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イタ過ぎですね。

 

当時の自分を広辞苑で殴り倒してやりたいです。

 

非モテは総じて自分の事が見えていません。

 

基本的に自分中心で生きている為、

周りの人間から自分がどう見られているかなんて

考えてもいないんです。

 

僕も例外ではありませんでした。

 

そしてここからオナ猿は更なる暴走行為”に走り出すのです。

 

 

 5.そうだ、彼女作ろう

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 人から話しかけられても

千と千尋」のカオナシみたいな返事しかできなかった

オナ猿がよく抜かした物です。

 

でも中学・高校で女性とまともに話した事すらなかったので

何から始めればいいか分かりません。

 

そこでまず、学生時代の連絡網を片手に

同級生の女の子に電話で連絡を取る事にしました。

 

※以下、当時のやり取りを忠実に再現しています。

 

プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャッ

 

女の子A「はい、〇〇です。」

 

僕「あ、もしもし、〇〇さん? 俺、〇〇やけど。

 

俺、前から〇〇さんの事好きやってん。

 

付き合ってくれへん?」

 

女の子A「無理です。」

 

ガチャッ

 

時間にして15秒もかからなかったと思います。

 

僕「???まあそんな事もあるか。

気を取り直して次行くか。」

 

再び別の女の子に電話をかけました。

 

プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャッ
 
女の子B「はい、〇〇です。」

 

僕「あ、もしもし、〇〇さん? 俺、〇〇やけど。」

 

女の子B「???・・・・・!!!」

 

ガチャッ

 

秒で切られました。

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 何度も言いますがネタじゃありませんよ?

 

全て実際にあった事です。

 

頭の中が真っ白になりました。

 

アホなオナ猿は

「彼女ができないのは自分から行動を起こさないからだ」

 

「行動さえ起こせば彼女ができる。

俺に足りないのは行動力だけだったんだ!!」

 

と見当違いな解釈をして

何の脈絡もなく、順序も無視して、

「告白という自爆テロを繰り返しました。

 

いや、何もかもが足りねえよ。

 

そしてその日の夜。

 

女の子の名前の欄全てに横線が引かれた連絡網を

手にした一匹のオナ猿が電話の前で

呆然と立ち尽くしていました。

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第3章 「迷走編」へ続く。