オナ禁は一日にしてならず

オナニーで人生を破滅させた男が失われた全てを取り戻す為、起死回生を図った魂の記録

性欲と悶絶のあいだ(前編)

こんにちは、

 

バイオハザードリベレーションズの

レイチェルウーズを見て勃起した男、

 

C.W.シコルです。

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(こんなやつ)

 

皆あれ怖い怖いって言ってますが、

シコルは初めて見た時、「怖い」という感情よりも

「なんやこれ!!

めっちゃエログロイやん!!!」という気持ちが強かったです。

 

まさか自分にリョナ気質があったとは・・・

 

あのかわいい声で

「あなたの精液ちょうだ~い」とか言われた日にゃあ

もう、一撃で昇天する自信があります。

(なんの告白やねん。)

 

さて、そんなヤバいレベルのサイコパスド変態野郎は置いといて本題行きます。

 

オナ禁中にムラムラして収まりがつかなくなり、

悶絶の末に何も手につかなかったり

最悪リセットして

「俺は何て事をしちまったんだ!!」と

死にたい位の後悔に襲われた経験は誰しもあると思われます。

 

それでも諦めずに不死鳥のごとく

何度でも蘇ってオナ禁を続けられる人はいいんですが、

何度もオナ禁決意→リセットの無限ループに

ハマっている人もいると思います。

(シコルがそうでした。)

 

今日はいつもの話から少し趣向を変えて

もしそんな状態が延々と続いた場合、最終的に

どうなってしまうのか

物語形式で書いて行きたいと思います。

 

それでは早速イってみましょう。

 

※この物語はフィクションです。

実在する団体や個人、事件とは一切関係ありません。

 

1.死んだ魚の目をして今日も行く

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月曜日の朝と聞いて人は何を思うだろう。

 

一週間の始まり、

気持ちを改めて再スタートする始まりの合図、

美容師の休日・・・

 

俺にとってはそれらのどちらも当てはまらない。

 

「ああ、今日からまた

あの会社に行かなければならないのか。」

 

ただそれだけだ。

 

決まった時間に白線の内側に並び、

駅員に無理矢理電車の中に押し込まれ、

車内には決まったいつもの顔ぶれが並ぶ満員電車の光景は

さながら奴隷の護送列車の様にさえ思えた。

 

皆うつむき加減でスマホに目を落とし、

楽しそうな顔をしている奴なんて誰一人いない。

俺もそんなゾンビみたいな人間の一人だ。

 

「足も踏まれりゃ頭も下げて、愛想笑いの50年。」

 

初代おそ松くんのOPの歌詞のような人生を地で行っている俺がそこにいた。

 

「くっくっく・・・」

 

全く、惨めさもここまで来ると流石に笑えて来る。

 

俺は御成一樹(おなりかずき)。

 

都内の大学を卒業後、一般的には大手と言われている

某商社に入社して早5年が経った、どこにでもいる、ごく普通の男だ。

 

社内での評価はそこそこ、年収もまあ、悪くない。

 

可も無く不可も無い。

 

世間一般の人間から見れば

順風満帆な人生を送っている様に見えただろう。

 

しかし現実は違った。

 

就職してからというもの、毎日が会社と家の往復の繰り返し。

 

休日に遊ぶような友人もおらず、

BBQやライブへ進んで行く様な外交的な性格でもなかった

俺の欲求不満と怒りの矛先は”オナニー”という形で

全てスペルマとともにティッシュの中へぶちまけられた。

 

もう彼女なんて何年前にできたのかも覚えてすらいない。

 

死んだ目をして鉛のように重たい身体をひきずりながら会社へ行き、

仕事という形の仕事らしい事をして自分の時間を捧げ、

毎月、最低限生きて行けるだけの給料を与えられて

会社に生かされているだけの俺を支えていたのは

「自分は世間一般で言われている大企業に勤めている」という

安っぽい、風が吹けばすぐにでも吹き飛んでしまいそうなプライドだけだった。

 

「一生このまま死んだみたいに生きていくのかな。」

 

そんなとりとめのない事を考えている内に

電車は会社のある終着駅にたどりついた。

 

不機嫌な顔をした乗客達とともに

電車から吐き出された俺の足取りは今日も重かった。

 

2.それは晴天の霹靂だった

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「御成君、ちょっといいかな?」

 

 昼休み明けの一番で課長から会議室に呼ばれた。

 

「何だろう?課長が俺に話なんて・・・」

 

怪訝な顔で課長が待つ会議室へ入ると

そこには課長だけではなく、書記と思われるような若い男と

取引先で何度か見た事がある「三上」というガタイのいい男がいて、

ただならぬ雰囲気が漂っていた。

 

どう見ても普通に話があって呼ばれただけとは言えない。

 

「どうかしましたか?課長?」

 

「君、確かA社との取引で取引先の山中千春さんと

今までに何度か打ち合わせしてたよね?」

 

「え?ええ、そうですが、それが何か?」

 

「彼女から担当を変えてほしいと直接苦情があってねえ。

何でも打ち合わせの際に君からしつこく食事に誘われたとか

いう事を聞いたんだよ。

それが先方の課長の耳にも入って大変立腹しているらしい。

君はそこのところをどう思っているのかな?」

 

「え!?そんな!?

食事に行こうなんて誘っていないし、しつこくなんて

してませんよ!?

ただ、自分は彼女と普通に打ち合わせを・・・」

 

「彼女はとても神妙な面持ちで私に話してくれたよ?

今日は彼女の直属上司の三上さんにも来ていただいている。

山中さんは事件後にPTSDを発祥していて、

今日は席を外してもらっているから

君に直接話を聞きたくてね。何か言い分はあるかな?」

 

確かに山中千春とは今後の取引の事で何度か打ち合わせをしていた。

 

彼女は真面目で

身なりもきちんとしており、仕事に対しても

とても熱心で、女性として全く意識していなかったと言えば嘘になる。

 

事実、彼女はとても魅力的な女性だった。

 

話が盛り上がって何度か

「機会があれば、一緒に食事にでも行けたらいいですね」

くらいの話はした。

 

しかし、あくまでそれは話の流れで

建前でそう言っただけであって、決して

執拗に誘ったりした訳ではない。

 

彼女も嫌がっている様子もなく、

終始笑顔で話してくれていたのに

何がどうなってそんな話になったのか、

俺には全く理解できなかった。

 

「待ってください!!

彼女が本当にそんな事を言ったんですか?

一度彼女と話をさせてください!それは誤解です!」

 

その言葉を遮るようにして三上が話し始めた。

 

「困るんですよ、御成さん。

御社と弊社の信頼関係を壊すような事をされると・・・

今後の取引が全て白紙になる可能性もあるんですよ?

もしそうなった場合、あなたはどう責任を取るおつもりですか?」

 

「そんな・・・責任を取るって・・・」

 

「三上さんの仰る通りだ。

とにかく、もう君には先方との取引から一切外れてもらう事になるが、

それだけでは済まない話になっているんだよ。

最近我が社もコンプライアンスが厳しくなったのは

君も知っているよね?」

 

「は、はあ・・・」

 

「今回の不祥事が世間に知られれば

我が社の心象は非常に悪くなるし、今後他社と仕事をする事も

難しくなるだろう。

だが、今はまだこの事実を知っているのは私たちだけだ。

もし君が自己都合という形で退職してくれるのなら

先方もこれ以上事を大きくする事はないと言ってくれている。

その方が君もまだダメージが少なくて済むだろう?」

 

「ちょっと待ってくださいよ!

退職なんて、僕にだって生活があるんですよ!?」

 

俺の話など聞く耳も持たないと言った様子で

3人がそれぞれに席を立ち、去り際に課長が俺の肩を叩いた。

 

「君とこれ以上契約を続けるのは難しいと言っているんだ。

残念だよ。」

 

何も言い返せず、

呆然と立ち尽くした俺の後ろで会議室のドアが無情に閉じた。

 

3.全てを失った男

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事実上のクビだった。

 

その後、会社で残りの時間をどう過ごして

どうやって家に帰ったかは全く覚えていない。

 

何故こんな事になったんだろう。

 

自分が間違っていたのか、あわよくばという気持ちがほんの少しでも

あった事が彼女の気分を害する事に繋がってしまったのか。

 

会社を退職後、しばらく何もしない日が続いた。

 

食って寝て、オナニーして、

ただただ現実から目を背ける事しかできなかった。

 

そして一週間ほど経ったある日、

ネットを見ているとある言葉が俺の目に止まった。

 

それがオナ禁と俺の出会いだった。

 

(次回に続く)